大阪府の千里地域に残る緑豊かな上新田地域。
鎮守の杜として、そして地域の人々が千里中央に抜ける落ち着いた竹の小道を有する手付かずの竹林。
周辺のマンションでも、この上新田の天神社の鎮守の杜の自然やその景観を売りにしていた様で、上新田の旧集落の方や周辺に新たに住んだ人達の絶好の散歩道として親しまれていたようです。
この場所に再開発という名の破壊が待っているとは、数年前には予想する方は少なかったかと思います。
南側に接する天神社の宮司さんも、計画から行政の許可があまりにもスムーズに進むあまり有効な手を打つ間も無く、また、形式的に進んでいく行政の手続きに対して声を上げても、その声は計画当事者や行政には届かず…。
周辺環境や住民の対処の責務は、こういう大規模な高層マンション計画に於いては、業者側の責務となっているのはどの自治体も同様だと思うのですが、この場合、業者とこの上新田地区の自治会との間で…自治会代表との間で迅速に纏め上げられたようです。
このマンションにより影響を受ける天神社の宮司の意見はその段階で黙殺されます。
大金を動かす大プロジェクトですから、抱き込み易い相手を捕まえて交渉し既成事実を積み上げて行くのが有効な方法だというのはわかりますが、その道のプロが個人相手にやるには少し悪辣な気がします。
そして、書式さえ整えば進んでしまう行政手続きってのもなんだかなと。
こんな感じで推移しているのが、ロジュマン千里中央というマンションの建設計画な訳です。
関西電力の子会社であるMID都市開発、近鉄の子会社である近鉄不動産と、それなりに名が通っている企業さんのこういうやり方ってのにどうも納得がいかないなと。
そして、こういうやり方に加えて、神社の景観問題、鎮守の杜の破壊などなど色々な側面でこの問題に疑問義憤を持った人間が自然発生的に集まって反対運動が起こったわけです。
そしてその反対運動の会を「上新田天神社の鎮守の杜を守る会」または「上新田の景観を守る会」といいます。
我々の事です。