※別のブログにて「マンション等建設による神社景観問題」と題して一連の記事を書いておりました。
情報としては古いかもしれませんが、こちらに残す事が順当かと思いますので、アーカイブズと称して転載し保管する事とします。
2012-6-23投稿
まず、下の画像を見てください。
当サイトでは珍しい、というか初めて掲載した神社の画像です。
こちら、大阪府豊中市に鎮座する上新田天神社の本殿の画像になります。(天神社の宮司さんに提供頂いた画像を加工して貼っております。当ブログでの画像掲載は了承済みのものです。)
この辺りは古い建物も多く、細い道が入り組んだ場所で昔の村の中心の様相がよく保存された場所で、その中の高台を登った所に在る、静かな鎮守の杜という場所ですが、この画像から伝わるでしょうか?
次に、下の画像を見て頂きますでしょうか。
今、予定されているマンション建築計画の想定図です。
(同天神社にて頂いた資料になります。こちらも掲載了承済みです)
本殿の真裏、本来神域たる神社の森に相当する場所に見事にマンションを建てる計画が立っております。
「事業主:MID都市開発(旧松下興産、現関西電力子会社)、近鉄不動産」
この二社で推進している大規模開発で、既に神社後背の山林地だった場所は整地される段階まで到っており、着工を待つばかりだという事です。
社殿を見下ろす12階建てのマンションで、参拝者側から真正面に当たり、参拝者にマンション住民でも拝めとでも言うのでしょうか。
経済優先の世知辛い世の中、取得した土地は法や条例内でなら好きにしてもいいという意見もあるでしょう。
だからといって、やはりこういう崇敬地に対する配慮はある程度あってしかるべきではないでしょうか。
特に、このプロジェクトに近鉄不動産が入っているのは残念で成りません。
近鉄といえば、前身の大阪電気軌道が昭和二年にお伊勢参りの足として伊勢路への路線拡張をして以来、伊勢神宮をはじめ、沿線の各神社と良好な関係を結んで来ていたと伺っております。
実際、私も参拝した神社で近鉄さんに良くして貰っているという話も幾度も聞き及んでおり、不景気の中でそういう部分を削減して行っている企業もある中で、「さすが近鉄。普通の人の目の届かない所でも、筋目正しくされてる。」と思ってたんですけどね・・・。
近鉄さんには本当にがっかりです。
(もしかすると親会社の近鉄さんが与り知らぬ中で、子会社の近鉄不動産が突っ走ってるのかもしれませんが)
この開発プロジェクト、今の状態だと7月に着工される様です。
今の状態だと、関西電力、近畿日本鉄道と関西を代表する大企業の子会社がその力でこういう形で建設してしまう可能性が高いです。
もう地元の方や神社だけで事業者を動かせる状況ではなく、この状況を多くの方に知って頂いて、この事業に疑問をもたれた方の声をまとめて、この事業に対して業者側に再考を求める方法しか術がないところまで追い込まれております。
聞いている限り神社・氏子側も無尽蔵に業者に譲歩をお願いしているわけではなく、参拝者が参詣時にマンションが目に入らない高さ(7階相当)への変更もしくは用地の買取策等、双方が円満に解決する方法の申し入れ等やられていたようなのですが、拒絶されているようです。
私の方は、この件に関して憤りを覚えると共に、先方で用意されている反対署名に一筆書き入れてまいりました。
私と同じ思いを抱かれた方は、この内容を色々な方にお伝え下さい。
また、画像データのままで恐縮ですが、下記のリンク画像をA4サイズに印刷して頂き、上新田天神社にご署名の上郵送して下さい。
原紙画像リンク:天神社後背地における「高層マンション(14階建)建設の反対署名 原紙
(旧書式に付きリンク廃止)
送付先:「上新田天神社の景観と周辺環境を守る会」事務局
送付先住所:〒560-0085 大阪府豊中市上新田1-17-1(上新田天神社内)
また、この件につきましては近日中に「上新田天神社公式HP」に詳細が載る予定と伺っております。
上新田天神社公式HP:http://senritenjin.com
※この記事に関しましては、記事内容の転載に関して無承諾で行って頂いても結構です。
画像に関してはこの問題に関する記事にのみ許諾を頂ける様に交渉致しますので、それまでの暫定措置として、幣ブログよりの転載画像と判る様な形で使用願います。(リンク等は必要ありません)
先方宮司様とお話し、画像について自由に使用しても良いとの了承を頂きましたので、保存してご自由にご使用下さい。
この記事については、暫定的に先日付記事として常にトップにある状態を保持いたします。
ご了承の程宜しくお願い申し上げます。
osoumen